なぜブラックホールは光すら逃さないのか?重力の仕組み
ブラックホールは、光さえも脱出できないほど強い重力を持つ天体として知られています。なぜ、宇宙で最も速いはずの光でさえ、逃げ出すことができないのでしょうか。
脱出するには「脱出速度」を超える必要がある
ロケットが地球の重力を振り切って宇宙へ飛び出すためには、一定以上の速さ、いわゆる「脱出速度」が必要です。天体の重力が強いほど、脱出に必要な速度も大きくなります。ブラックホールは、非常に小さな範囲に極めて大きな質量が集中しているため、その重力は桁違いに強くなっています。
脱出速度が光の速さを超えてしまう
宇宙最速の光でも追いつけない
ブラックホールの重力があまりに強いため、その脱出速度は光の速さすら上回ってしまいます。光は宇宙の中で最も速く進むことができる存在ですが、それでもブラックホールの重力を振り切るために必要な速さには届かないのです。そのため、一定の範囲(事象の地平面と呼ばれる境界)を超えてブラックホールに近づいてしまうと、光でさえも二度と外に出ることができなくなります。
「見えない」からこそブラックホールと呼ばれる
光さえも脱出できないということは、ブラックホール自体は光を出さず、直接目で見ることができないということでもあります。周囲の物質が吸い込まれる際に発する光や、重力によって周りの空間がゆがむ様子を観測することで、天文学者はブラックホールの存在を間接的に確認しています。
まとめ
ブラックホールが光さえも逃さないのは、極めて小さな範囲に大きな質量が集中し、脱出に必要な速さが光の速さを上回ってしまうほど、強い重力を持っているためです。宇宙で最も速い光さえも捕らえてしまう重力の強さが、ブラックホールを宇宙で最も謎めいた天体にしているのです。
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