なぜ塩水は凍りにくいのか?凝固点降下の仕組みを解説
冬の道路に、凍結防止のために塩がまかれているのを見たことがある人もいるでしょう。なぜ塩をまくと、水が凍りにくくなるのでしょうか。
塩の粒が、氷の結晶作りを邪魔している
水が凍るとき、水の分子は規則正しく並んで氷の結晶を作っていきます。ところが水の中に塩が溶け込んでいると、塩の粒子がこの規則正しい並びの邪魔をしてしまい、水の分子がスムーズに結晶を作れなくなります。この結果、真水よりも低い温度にならないと、凍り始めることができなくなるのです。
この現象は「凝固点降下」と呼ばれる
溶けている物質が多いほど凍りにくくなる
塩に限らず、何らかの物質が水に溶け込んでいると、その水は真水よりも低い温度でなければ凍らなくなります。この現象は「凝固点降下」と呼ばれ、溶けている物質の量が多いほど、凍る温度はさらに下がっていきます。海水が真水よりも凍りにくいのも、海水に多くの塩分が溶け込んでいるためです。
道路の凍結防止に塩が使われる理由
道路にまかれる凍結防止剤には、この凝固点降下の性質を利用したものが多く使われています。路面に塩をまいておくことで、氷点下の気温になっても水が凍りにくくなり、路面の凍結やスリップ事故を防ぐ効果が期待できるのです。
まとめ
塩水が凍りにくいのは、水の中に溶け込んだ塩の粒子が、氷の結晶が規則正しく並ぶのを邪魔してしまうためです。この「凝固点降下」という現象は、冬の道路の安全を守る技術としても、身近な場面で活用されています。
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