なぜ氷は水に浮くのか?水の不思議な性質を解説
コップに入れた氷は、水に沈まずぷかぷかと浮かびます。当たり前の光景に見えますが、実はこれは自然界でも珍しい、水ならではの不思議な性質なのです。
多くの物質は、固体になると縮んで重くなる
一般的に、物質は液体から固体になると、粒子同士がぎゅっと詰まって体積が小さくなり、同じ体積あたりの重さ(密度)が大きくなります。密度が大きいものは、密度が小さいものの中では沈んでしまいます。
水は凍ると、逆に体積が増える珍しい性質を持つ
氷の中では分子がすき間を作って並ぶ
ところが水は例外的な性質を持っています。水が氷になるとき、水の分子同士は特殊な形で結びつき、規則正しいすき間の多い構造を作ります。このすき間のせいで、氷は同じ重さの水よりも体積が大きくなり、結果として密度は水より小さくなります。密度が小さいものは、密度が大きいものの中で浮かぶため、氷は水に浮くのです。
この性質が生き物を守っている
もし氷が水に沈む性質だったら、冬に湖や池が凍るとき、氷は底に沈み続け、やがて水全体が凍りついてしまいます。氷が水に浮くおかげで、凍るのは水面だけにとどまり、その下の水は凍らずに残ります。この仕組みのおかげで、冬の間も水中の生き物は凍った水の下で生き延びることができているのです。
まとめ
氷が水に浮くのは、水が凍るときにすき間の多い構造を作り、体積が増えて密度が小さくなるという、水ならではの珍しい性質によるものです。この不思議な性質は、冬の水中の生き物の命を守る、自然の巧妙な仕組みでもあります。
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