なぜウイルスは生物と無生物の間と言われるのか
ウイルスは、風邪やインフルエンザの原因として知られていますが、「生物と無生物の中間的な存在」と表現されることがあります。なぜそのように言われるのでしょうか。
生物の条件を、ウイルスは一部しか満たさない
一般的に生物とされるものには、「自分自身で栄養を取り込みエネルギーを作る」「細胞という構造を持つ」「自分の力で増殖する」といった条件があるとされています。ウイルスは遺伝情報を持っている一方で、自分の力だけでは増殖できず、他の生物の細胞に入り込んで、その細胞の仕組みを利用しないと増えることができません。
単独ではただの物質のように振る舞う
細胞の外では活動しない
ウイルスは、生きた細胞の外にいる間は、代謝もせず、まるで単なる化学物質のようにじっとしています。しかし、いったん生物の細胞の中に入ると、その細胞の仕組みを乗っ取るようにして自分のコピーを作り始めます。この「細胞の中でだけ生物のように振る舞う」という特徴が、生物と無生物の境界にあると言われる理由です。
研究者の間でも意見が分かれている
ウイルスを生物に含めるべきかどうかについては、研究者の間でも意見が分かれており、今も議論が続いています。単純に「生物」「無生物」のどちらかに分類しきれない存在であることこそが、ウイルスの持つ大きな特徴だと言えるでしょう。
まとめ
ウイルスが生物と無生物の中間と言われるのは、遺伝情報を持ちながらも、自分の力だけでは増殖できないという特徴を持っているためです。生物の定義そのものを考えさせてくれる存在として、ウイルスは科学の世界でも興味深いテーマであり続けています。
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